未完成の練習帖

100万人の心ない拍手を聴くのではなく、100人との熱烈な抱擁と握手を感じていたい。

なるべく、正直で誠実な人でありたいと思って生きてきたつもりだ。 それだけに、一見人の幸せを願っているようで実はそうではないものを見ると、怒りのような哀しみのような虚しさのような、もしくはそれらをごった煮したようなものが胸に引っかかる。 食べ…

誰だって、認められると嬉しい。それが「本当の自分を生きてる」自分ならなおさら。

つくったブックカバーをもって、得意げに妻に見せる。 「これ、いいね!色がきれいだね!」 小学校の頃から、”家の外では”私は感情的にフラットで落ち着いたほうだった。家では生来の頑固さや感情の噴火で困らせたこともあったようだが。 そんな私も、自分自…

個の時代だなんていうけれど、もう何年も前からそう言われてきた。

これからは個人の時代だ、と言われているのを聞く。 それを聞く度に「ずっと個人の時代なんだよ」と思う。ひとは集団生活はするし、私たちの成人は20歳だけど、どの時代も最小単位は個人なのだと言いたい。 それとはまた別に知っておきたいのが、どの時代も…

宅配便は一緒に運ぶ派。

御多分に漏れず、Amazonをよく使う。 1週間に1回は何かしらを注文してるし、旅行前なんかは、不足していたセキュリティグッズやら持って行きたい本など、お急ぎ便で大量の物資を注文する。 うちは、ミネラルウォーター派だ。少し前までは、毎日のようにコン…

みんな、休んだっていいじゃない。

少し前まで、仕事を休むことにためらいがあった。 たとえば、風邪をひいて安静にするとき。たとえば、有給をとって旅行に行くとき。 前者の場合は、他の人に迷惑をかけてしまうんじゃないかと考えあぐねて、午前休で病院にいって少し良くなったから出社なん…

せっかく一歩進むなら、自分の価値観に沿った千里を歩きたい。

千里の道も一歩から。 ことわざに過ぎないと言えばそうなのだけど。”千里”の意味合いがなかなかに曲者だから、付き合い方を考えなきゃいけないと思うことがあります。 人はもともと、自分の価値観の尺度を持っているはず。けど生まれ落ちた次の瞬間から、そ…

私的珈琲論なるもの。

もっぱら、コーヒー派だ。 煎茶のさっぱり感も、ほうじ茶の安心感も、紅茶の優雅さも、一応わかるつもりではいる。 マグカップの冷めたコーヒーに口をつけながら、自分がコーヒーに求めてるものって、なんだろう、と思う。いや、そんなこと考えること自体が…

ブロンズの革を開くと爽やかな世界が待っているブックカバー。『チョコレートボックス』

また素敵なカラーの作品ができたので、ご紹介。 作品名は『チョコレートボックス』 いまのところ、ひとつひとつのが一点ものなので、イメージから作品名をつけることにしました。 ゴールドorブロンズのようなちょっと風変わりな革に、ミントグリーンとホワイ…

目の前にある悩みを次のフェーズに進めよう。−次の悩みのビッグウェーブがくる前に−

「同じことをグルグル考えてしまって、悩みから脱出できない」 そんなことはないでしょうか? 人は、大なり小なり、悩みを持ち続けています。 「なんで○○さんのようにアイデアがバンバン出ないんだろう…」 「毎日続けようと思ったブログやランニング、何も続…

本を読むたびに元気になる、ごきげんなブックカバー『パラダイス』

ちょっとごきげんな文庫サイズのブックカバー、できました。 作品名『パラダイス』 水色とカナリアのようなイエローのコンビネーション。 イエローは、B'zの松本さんのキャナリーイエローのレスポールにも似た発色の良さ(わかるかな…)。 ↑こんな感じ 読む…

縫うと、いつしか無心になり、思考が展開していく。

ちょっとごきげんなブックカバー完成!と言いたいところだけど、まだコバ磨きが残っているので、写真はまた今度。 そういえば、気づいたことがあります。 縫っているときに、初めは、ちゃんと縫い目が綺麗に揃ってるかな、とか、この革は柔らかいからギュッ…

オンラインコミュニティは「柔らかなチームワーク」の一つの形。

いま、とあるオンラインコミュニティに入っています。 他の方が運営するこのようなコミュニティに入るのは初めてなのですが、これがいい。まだ一ヶ月程度だけど、そう思えるし、今後もそう思うだろうと予感がする。 この良さをどう伝えたらいいものか。 とい…

縫い穴づくりは、自分の道づくり。

ブックカバーの制作を進めています。 革を手縫いするためには、事前に穴を開ける必要があります。この写真にある革の右端が縫い穴を開けた状態。普通は左二つの菱目打ちという道具とトンカチを使いますが、音と振動が気になるので、今は菱錐(菱ぎり)で一目…

赤いMDノートカバー。一目ずつ、ギュッと縫い締める瞬間。

先日、こんな記事を書きました。 愛用品には、愛用したくなるカバーを。 - 未完成の練習帖 最近は、MDノートのカバー制作を進めています。 あまりラブリーな赤ではないので、男性でも持ちやすいカラーです。 中を開くとこんな感じ。スリットを3つ入れている…

余白をつくる。それは感性と創造性の居場所をつくること。

「今の生活に、余白はありますか?」 こう聞かれたら、なんと答えますか。 「いやー、余白だらけで困ってます!」という人は、なかなかいないのではないでしょうか。 余白というのは、時間の余白、TODOの余白、仕事のキャパとしての余白、気持ちの余白。そん…

修理してでも使い続けたいもの。

「修理してでも使い続けたいものは、なんですか?」 こう聞かれて、すぐに浮かんだものはあるだろうか。 今日、あるライフスタイルショップを運営されている方に久しぶりにお会いした。 そのときの話題の一つが、まさにそんな話。 アート作品が日用品になる…

「広大な宇宙に比べたらヒトはちっぽけな存在?」へのちっぽけな回答

「宇宙は無限に大きくて、それに比べたらヒトはちっぽけな存在だよ」 とは、よく聞く話だ。 これは、本当でもあり、ウソでもある。 果てしなく大きな宇宙から見ると、ヒトは確かに小さな存在だろう。 では、自分の体内の細胞から見たらどうか? 細胞から見た…

愛用品には、愛用したくなるカバーを。

僕には、愛用しているノートが二つある。 そのうちの一つが、ミドリの「MDノート A5 無罫」。 www.midori-store.net 潔い無地のデザイン。 気取らない、かがり製本の網目。 目に優しい絶妙な薄いクリーム色。 そこに映える、イエローのしおり紐。 大きく開い…

道具が”市販品”から”パートナー”になる瞬間。

いつまでも作品づくりを共にするパートナーなので、大切にしたい。と思い、カバーを作ったのですが、いいですね。ぐっと”自分のパートナー”になって心がつながった感覚がします。

価格はいくらでもいい。作り手が決めた価値を尊重すること。

絵描きの326(ミツル)さんのつぶやき。 そうだよなーと頷くことがありました。

人が大切にしていること。僕が大切にしていること。

手縫いは時間がかかる。ということは頭ではわかっていても、どうも手縫いを好きな気持ちが止められない。革の制作について本も出している方に、聞いてみたことがある。「ほとんどの方が、ミシン縫いなんですかね」と聞くと、「手縫いはすごく時間がかかるの…

未完成の練習帖

人は、日々、理想の自分(完成形)が移り変わっていく。つまり、ずっと未完成ということです。