愛用品には、愛用したくなるカバーを。
僕には、愛用しているノートが二つある。
そのうちの一つが、ミドリの「MDノート A5 無罫」。
潔い無地のデザイン。
気取らない、かがり製本の網目。
目に優しい絶妙な薄いクリーム色。
そこに映える、イエローのしおり紐。
大きく開いたときの使いやすいフラット加減もニクい。
描き心地は、気持ちザラザラしていて、”書いている”という感覚がある。
モレスキンのようなハードカバーだと開くときにどうしてもちょっとストレスを感じる(のと、使用している人が多くメジャー感があるので敬遠しているのが本音) 自分にとって、ぴったりのノートに出会った気分だった。
たぶん2010年ぐらい?から使っているので、もう10年近くの付き合いになる。
あえて無罫にしているのは、思考の広がりや流れに制限をかけないため。
悩んだときや迷ったときに、書き殴るように使っている。
ノートを90度回転させるがのが自分流だ。
しかし、だ。
ザラザラとした無垢な表紙の汚れがどうしても気になる。
それも味といえば味なのだが、気になるものは気になるのだ。
そこで、PVC(ビニール)のカバーを買うも、見た目がツルツルして気に入らないわ、割れてしまうわ、で。さて、困った。
ということで、スウェード調の革でカバーを制作。
いい…!
(しおり紐のイエローとペンのブラック&ゴールドとのバランスも最高じゃないか…)
カードや、本を読むときに愛用している付箋も持ち運べるように。
長く愛用しているノートでも、ビニールのカバーをかけるだけで、どこか遠い存在になってしまう寂しさがある。
そこで、この愛用したくなるカバーをかけてみる。
手にしっとりとなじむ。
それだけで、ちょっと人生が豊かになった気分になるのだから、不思議というか単純というか。