未完成の練習帖

みんな、休んだっていいじゃない。

少し前まで、仕事を休むことにためらいがあった。

たとえば、風邪をひいて安静にするとき。たとえば、有給をとって旅行に行くとき。

前者の場合は、他の人に迷惑をかけてしまうんじゃないかと考えあぐねて、午前休で病院にいって少し良くなったから出社なんてこともある。本当は、完治には時間がかかることを頭のどこかでわかっているはずなのに。

後者の場合は、どこから来たのかわからない後ろめたい気持ちがそっとそこにいるからか、土日含めて三連休、緊張しながら四連休といったところ。

これまでに、1週間ほど休んだ日がいくつかあったことを思い出す。

一つは、インフルエンザ。運営している全6回の講座の初回。私の役割は運営全般と司会、カメラ、と多岐に渡る。”普通に”考えると明らかに穴を開けられない。会場に着いた時に異変を感じ病院に行くと、インフルエンザだ、と。フラフラしながらもメールを一本入れる。講座後のフォローももちろんできず仕舞い。結論から言うと、何も問題なかった。もちろん他のメンバーが苦労してなんとかカバーしてくれたので問題なしではないのだが、それでもなんとかなる。

もう一つは、旅行。海外への旅行で1週間ほど休暇をとった。「え、いいじゃないですか!ゆっくりしてきてくださいね〜」なんてまっすぐな声を信じることができないぐらいには思い煩っていた。後ろめたい想いが溢れそうでズッシリと感じるが、振り切って旅行に向かった。そんな大荷物を抱えているのに、飛行機は飛ぶ。今回も、何も問題なかった。確かに仕事が積み上がってはいたが、まあなんとかなる。死ぬことはない。

休みなんて、そんなもんだ。考えあぐねるものじゃない。休みたい時は、ためらわず休んだ方がいい。休んでも休まなくても、私たちが思っているほど何も変わらない。今はそう考えている。

こう考えてみたらどうだろうか。いつも頑張っている同僚が一週間休んだ時に、自分はどう思うか?よっぽどの人じゃない限り、「あいつ…」とはならないはず。

私自身、心身の休みを経たときに見えたものもある。休まないとわからないことが、この世界にはあるのだ。

自分は休む。同僚も休む。先輩や後輩も休む。社長も休む。

それで、何にも問題ない。ガリレオもきっと言うだろう。「それでも地球は回っている」

休んでいいじゃない。

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