「広大な宇宙に比べたらヒトはちっぽけな存在?」へのちっぽけな回答
「宇宙は無限に大きくて、それに比べたらヒトはちっぽけな存在だよ」
とは、よく聞く話だ。
これは、本当でもあり、ウソでもある。
果てしなく大きな宇宙から見ると、ヒトは確かに小さな存在だろう。
では、自分の体内の細胞から見たらどうか?
細胞から見たら、僕もあなたも無限大に大きいはず。
僕たちが宇宙を構成する要素の一つであるのと同じで、細胞もまた僕たちを構成する要素なのだから。
つまり、存在の大きさは相対的なもの。
だから、どの目線で見るかによって違うのは当たり前。
今日電車で隣に立っていた人からみれば、僕の存在にあまり意味はない。
ただ、妻から見れば、僕の存在は宇宙よりも大切なはず(と願う)。
「ヒト」というくくりで見たときも、存在の大きさは相対的なのだ。
僕たちは、生きていると、自分の存在が大きく感じることもあれば、ちっぽけに思うこともある。
これ自体に、答えは出ないし、あまり考えても意味がない。
宇宙も細胞も、「自分はちっぽけか?」ときっと考えてないのと同じで。
一日一日積み重ねている人生が、僕たち一人ひとりの歴史だ。
成功も、失敗も、喜びも悲しみも不安も怒りも、同じように刻まれている。
ちっぽけかどうか考えても、自分のサイズは変わらない。
自分のサイズをほんの少し大きくしてくれるのは、自分が今日何をしたか。
それしかない。
「自分はちっぽけな存在か?」を問うのは、まだまだまだまだ先でもいい。
人生最後の日でも遅くないし、なんならいっそ問いかけなくてもいい。
それよりも、今日の創作、今日の練習、今日のコーヒーブレーク、今日の愛する人との時間を積み上げよう。