価格はいくらでもいい。作り手が決めた価値を尊重すること。
絵描きの326(ミツル)さんのつぶやき。
そうだよなーと頷くことがありました。
「好きなことをしているのにお金を取る」と考えている人は、こんな風に考えているのかもしれないですね。
・好きなこと=お金を払ってでもしたいこと
・嫌いなこと=お金をもらってすること
ここで、「完成度」という視点で見てみます。
好きなことと、嫌いなこと。
どっちをしたときの方が、完成度が高くなるでしょうか。
きっと、嫌々やる「嫌いなこと」より、ワクワクしながら手と頭を動かす「好きなこと」の方が完成度が高いはずです。
・好きなこと=完成度高い=価値がより高い→なのに、お金を払えない?
・嫌いなこと=完成度低い=価値がより低い→なのに、お金を払う?
不思議ですが、こんな矛盾が平気で起きているのです。
もう一つ大切な視点。
好きなことをするにも、お金がかかります。
326さんの先ほどのつぶやきに、こんなコメントが。
僕の結論は、「作り手⇄書い手の認識が一致していれば、いくらでもいい」ということ。
この認識が相互で大きくズレているとボッタクリになり得るし、月とスッポンのような甚大なズレになると詐欺になる。
作り手は、この認識のズレを小さくするように、”伝える”努力することが大切だと考えています。
100人以上が開店前に並んででも買う、有名ブランドの1万円の化粧品(材料原価1,000円)は、ボッタクリでしょうか?
世の中に認知されていてブランド価値が高い、もしくは自分がとても気に入っているなら、ボッタクリだと感じないはず(そもそも並ばない…)。
では、とあるハンドメイド作家の1万円のカードケース(材料原価1,000円)はボッタクリでしょうか?
作り手の「想い」や「コンセプト」に共感すれば、それ自体が価値になり、喜んで手に取る。
感じなければ、買わない。それだけです。
大きな企業や大きなブランドと同じく、ハンドメイド作家も、材料費だけで価格を決めているのではない。そこには、買い手からは正確には見えない、作り手がかけた「時間」と、作り手が考える「価値」が含まれている。
それらを勝手に推測して決めつけることは、無粋。
敬意がないのと同じです。
作り手が決めた価値に共感・納得すれば、買う。
しなければ、買わない。
それだけじゃないかな。